【エピソード#7】(リアホイルの逆襲)2008.06.08 |
■7速を9速に
●どうもこのグリップシフトが気に入らない・・・と思いながら5年近く。 ステム交換をきっかけにますます気になってきました。 そこでこの際ラピッドファイアに変えようと思ったのですが,どうせなら元の7速を9速にしようと考えたのです。 シフトレバー・カセットスプロケット・リアディレーラをSHIMANO DEOREでそろえることにしてパーツを注文し,近くで買えるものは買い集めました。 ところがカセットスプロケットを注文した直後に気が付いたのです。7速のフリーハブに9速が使えない。。。 これは大変だ。フリーハブを交換すると言うことは,車輪を組み直さなきゃならんじゃないですか。 ホイル組みなんかやったことないし。。。 まっいっか・・・。 とりあえずDEOREのフリーハブを注文。 (フリーハブ交換しなくてよかったら嬉しいな・・・と甘い期待をもって) ●なんだかんだで,とりあえずパーツがそろう。 シフトレバー:DEORE SL-M530(RAPIDFIRE Plus Shifter) カセットスプロケット:DEORE CS-HG50-9M (11-32T) リアディレーラ:DEORE RD-M530-L(ローノーマルSGS) チェーン:CN-HG73(スーパーナローHG 114リンク) フリーハブ:DEORE FH-M530-L(36穴・9,8スピード) シフトケーブルアウタ,ハンドルグリップ 早速元のフリーハブにカセットスプロケットを合わせてみると,やはり無理です。 残念ながらホイル組み必要。失敗すると元に戻せません。 |
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●元のホイルの写真を撮り,少し考える。 今回はフリーハブ交換がメインイベントになってしまいました。 きれいに組めないと,しばらく乗れないよ。 ホントにバラしていいのか? |
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●やってしまいました。。。 リムの中にあるのはフリーハブとスポークの束です。 リムとスポークはそのまま利用します。 バラバラです。 もう後戻りできません。 スポークを全て混ぜてしまったので1本1本左右を仕分けすることになりました。長さが違うので。 とりあえずお気楽にゆっくり組んでいくことにしました。 |
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●仮組みができたところで振れ取りです。 なんて簡単に書いてますが,本当は仮組みと分解を3回繰り返してやっと振れ取りまでたどり着いたのです。 スポークの組みはかなり難解です。 ●さて,我が家には振れ取り台やセンターゲージがありません。 ブレーキシューで何とかなるかと思いましたが,一度バラバラにしたものは振れ取り台なしではつらいものがあります。 そこで左写真のように,車体フレームとスタンド,定規とクリップを組み合わせた「超簡易振れ取り台」を作りました。 スタンドにクリップ止めした定規が縦振れ検出器で,定規の目盛り上に挟んだクリップが横振れ測定器です。横振れ0.5mm程度なら読めます。縦は目盛りがありませんがわずかでも振れがあれば定規に接触するのでよくわかります。 センターゲージはあきらめました。 ●なんとか振れ取りが完成しました。 まんて・・・また簡単に書いてますが,2日かかりました。といっても調整は夕方だけで,しかも休憩がほとんどなんですが。 とても短時間で一気にできるものではありません。 少なくとも私には。 ただ,私には全く別の分野でメカニカルな微細調整の仕事経験があり,「こっちを合わせばあっちが狂う。全体を合わそうとすると一部がずれる」なんてところがよく似ていて懐かしい上に理解しやすいところがありました。 センターはマグレかそこそこいいところに落ち着き,アバウトながらリアホイル完成です。 |
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●後は一気に組み上げ調整できました。 左写真は調整がてら近所を走り回ったJEDIです。 |
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●心配していたのはリアディレーラ。 フロントシングルなのでミドルケージで十分なキャパシティなんですが,DEOREにはロングケージしかないのです。 下のプーリが地面に接触しないか心配していました。 明らかにリムの外側にケージ先端がありますが,なんとか地面には到達していないようです。悪路を走らない限り大丈夫じゃないかと思います。 ●ギヤ歯数はこのように変化しました。 元:フロント56T リア11-13-15-18-21-24-28T 新:フロント56T リア11-12-14-16-18-21-24-28-32T |
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●感想ですが, まだ少ししか走っていません。これからいろんな感想が出てくるでしょう。しかしラピッドファイヤプラスはとっても使いやすいです。ローノーマルのRDは初めてなので操作に慣れが必要ですが,急なシフトダウンが楽に感じました。 今回大変だったのは,やはりハブ交換・ホイル組みでした。 あまり安易にできるものではありませんね。 この自転車は前輪が後輪と違ってラジアル組みなので,一度バラしてしまうと写真以外に実物お手本が無くなってしまい,少し焦りました。 しかし車輪と向き合うと無心になれるというのは面白いとおもいました。新しい世界を見つけた気がします。 自分の心がそのまま車輪の微妙な形に返ってくるような,そんな感じです。 心の整理というか,上手く表現できませんが普段のストレスから心を解放するのにいいかもしれません。 ただし人によってはストレス増大になりかねませんね。 エピソード#7 おわり。 |